ぼくは、近いうちに義理の両親と嫁と娘の五人で暮らせる家を建てる計画をしているのですが、そのために、住宅についてリサーチしていたら、とんでもない事実を知ったのでここで皆さんに共有したいと思います。
なんと日本の住宅の寿命は20年足らず
実は、日本の住宅の寿命は20年ほどでしかありません。
なぜか、分かりますか?
それは、住宅の内装に使われる合板やパーティクルボードの寿命が20年ほどでしかないからです。
正確には、合板やパーティクルボードに使われる接着剤の寿命が20年ほどとなります。
合板やパーティクルボードは、最初は美しく見えるものの時間とともにボロボロになっていきます。
接着効果がなくなれば、表面の木目プリントが剥げ、接着剤で固めていたパーティクルボードは、ぐずぐずになるのです。
住宅の内装材に使われる合板は、海外から輸入した木材を薄切りにして接着剤で何枚も張り合わせたものです。
どうして、接着剤を使うのかといえば、それは、もともと材質の強度が弱いため、大量の接着剤で補強する必要があるからです。しかも、日本は湿度が高い気候であるため、板が腐らないように防腐剤や殺菌材などもてんこもりで練り込まれています。
日本の住宅の平均寿命は26年
少しデータは古いですが、平成8年度の建設白書によれば、日本の住宅の平均寿命は、たったの26年だ
とのこと。
そして、現在もそれほど住宅の平均寿命は延びていないようです。
これでは、ローンを支払い終える前にもう建て替える必要があります。
冗談じゃないですよね。。。
アメリカの住宅は44年、イギリスは75年の寿命があるのに、あまりにも日本の住宅は短すぎです。
日本の住宅寿命が短いのは化学接着剤のせい!!
さっきも言いましたが、日本の住宅の寿命が短いのは、合板やパーティクルボード、塩ビクロス、修成柱、修成梁などに使用される化学接着剤の寿命が20年くらいだからです。
木はそれよりも長持ちするのに、接着剤の寿命のせいで建物の寿命が短くなるなんて馬鹿馬鹿しいとは思いませんか。
化学物質を使わずに建てた江戸時代の建物が何百年も立ち続けているのに、それよりも進歩しているはずの現代の建物がそれより寿命が短いなんて馬鹿げているとは思いませんか?
築20~30年で住宅を建て替えなくてはいけなくなる社会なんて、どう考えても異常です。
そして、住宅メーカーの利益優先体制こそが、このような日本の住宅事情を作り出しました。
建物の寿命が短いということは、イコール建築廃棄物を大量に産み出すことに繋がります。建てて請わしてを繰り返すことで貴重な資源やエネルギーを浪費し、二酸化炭素を排出して地球環境を汚染しているわけです。
しかも、建物に含まれる化学物質が、人間の体に重大な悪影響を与えているなんて、もう、笑ってしまうしかないですよね。その悪影響のなかでも特に悪名高いのがシックハウス症候群です。
実はあなたも体調不良もシックハウス症候群が原因だった!?
シックハウスの原因って何でしょうか?
それは、新築の住宅に使用される化学建材や接着剤、塗料に含まれた有機溶剤などの化学物質であると考えられています。
これらが室内の空気を汚染して、住んでいる人の健康に重大な害を与えているにも関わらず、その原因となる決定的な物質や治療法は解明されていません。
それなのに、私たちは大金をはたいて、病苦の原因になるかもしれない住宅を購入し、住み続けているわけです。
シックハウスの原因にと考えられる化学物質
これが原因だと特定されているわけではありませんが、シックハウスの原因と推測されている化学物質には以下のようなものがあります。
シックハウスの原因となる可能性が高い化学物質
⬛塗料や接着剤に使われるトルエン、キシレンなどの有機溶剤
⬛ビニールクロスの可塑剤
⬛合板に染み込ませた防腐剤
⬛畳の防虫剤
⬛床下のシロアリ駆除剤
特に問題視されているのが、塗料や接着剤の材料を溶かすのに使われる有機溶剤です。
有機溶剤のような化学物質の総称を『揮発性有機化合物』と呼びます。
揮発性有機化合物って何?
揮発性有機化合物というのは、簡単に説明すると、炭素を含む化学物質であり、揮発性の高いものです。
酸素や水素や窒素など、元素の組み合わせにより、揮発性有機化合物は、無限に近い種類の化学物質ができます。
ベンゼン、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物が、新築後に20年以上も揮発し、室内の空気を汚し続けるのです。
でも、それだけでなく、合板の家具やじゅうたん、カーテン、床のワックス、香水にヘアスプレー、衣服の防虫剤、トイレの芳香剤、消臭剤などの生活用品も、いろいろな化学物質が発生しています。。。
シックハウスは、誰もが発症する危険があります。
人工着色料や保存料のような食品添加物については以前から注目されていましたが、最近では、住宅に使われる化学物質についても、シックハウスの問題から規制されるようになってきました。
シックハウス対策の国の対応状況
1990年代の前半からシックハウスの健康被害が増えていくにつれて、大きな社会問題になってきました。
厚生労働省(旧厚生省)は、1997年から室内の空気中に含まれる化学物質を調査して、問題になっていると推定される化学物質について、安全のためのガイドラインを設定しました。
2017年、現在、厚生労働省が指針値を定めている化学物質は、以下の表のようになり、こちらは10年前と変わっていません。
【厚生労働省の化学物質についてのガイドライン】
こちらは、住宅だけでなく、学校やオフィス、病院などを含む全ての建築物の居室を規制対象にしています。
でも、ちょっと待って!
なんか、おかしいとは思いませんか。
厚生労働省のシックハウスの指針値は間違っている?</ シックハウスにおける厚生労働省の化学物質に関するガイドラインは、間違っている可能性があります。
なぜなら、シックハウスの原因となる化学物質は、その原因が正確に特定されたわけではないし、メカニズムも明らかにされていません。
特定の化学物質のみかシックハウスの原因ではなく、住宅から出る本当に僅かな量の化学物質が、複合的に絡み合ってシックハウスを引き起こしている可能性だってあるわけです。
なので、何万種類とある化学物質のなかで、たった13種類ぽっちの化学物質のガイドラインを設けて、2種類法的に規制したところで、それで安全なんて言えないはずです。
たとえば、ホルムアルデヒド。ホルムアルデヒドの放散速度が国の基準値を下回っているからシックハウス対策は万全、みたいな言い方をするハウジングメーカーって、どうなんでしょう。
低ホルムアルデヒドだから、シックハウス対策万全なんて、そんなわけないじゃないですか。
ハウスメーカーのノンホルムアルデヒドは茶番
ちなみに、ホルムアルデヒドって何のために住宅に使われるかご存じでしょうか。
ホルムアルデヒドは、殺菌作用や防腐・防カビ剤として使われています。
ホルムアルデヒドを使えば、合板に黒カビが生えたり、腐ったりすることを防ぐことができます。
ホルムアルデヒドの代わりに防腐効果のあるほかの化学物質を使うことは簡単で、多くの建材メーカーや住宅メーカーは、『ノンホルムアルデヒド』だから体にも優しいという訴求ができているのですが、結局、ほかの化学物質は使っているので体に良い住宅を使っているとは言えないでしょう。
結局、ほとんどの化学物質がそれまでと同様に使われているため、 シックハウス症候群の根本的な解決とはなりません。
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