実は、筋トレをするとどんどん若返るって知っていましたか。
身体は使えば使うほど老化するのではなく、適度に使って鍛えて筋力をつければ、若返りに役に立つんです。
今回は、筋肉から分泌されるホルモン『マイオカイン(myokine)』についてのお話です。
マイオカイン(myokine)とは
マイオカインというホルモンについて聞いたことがない人もいると思います。
なぜなら、マイオカインが発見されたのは、最近のことで、まだ、このホルモンの存在は、一般の人たちにはあまり普及されていないからです。
マイオカインは、筋肉から分泌されるホルモンです。
このホルモンは、体を若返らせる効果があるとされています。
筋肉を鍛えると若返りホルモン『マイオカイン』が分泌される
筋肉を鍛えると、若返りホルモン『マイオカイン』が分泌されます。
これまで、筋肉はただ単にエネルギーを消費するだけの組織である、と考えれてきましたが、最近の研究によると、筋肉を使うことで、さまざまな活性物質が分泌される、というデータが取れ始めました。
これら、筋肉から分泌・放出される活性物質の総称を『筋肉ホルモン』と呼びます。
すでに筋肉ホルモンは、100種類以上の物質が確認されており、マイオカインが分泌する条件は、白筋の場合は、激しい運動をすることで放出されます。
赤筋の場合は、通常の軽い運動だけでも放出されます。
【マイオカインの分泌条件】
筋肉名 | 役割 | マイオカインの分泌する条件 |
---|---|---|
白筋 | 瞬発性運動に適してた筋肉 | 激しい運動で分泌される |
赤筋 | 持久性運動に適した筋肉 | 通常の軽い運動でも分泌される |
マイオカインの分泌量と筋肉量と運動量は比例関係にある
マイオカインの分泌量は、筋肉の量と運動量と比例の関係にあります。
なので、筋肉の量と運動の量を増やすことで、若さは保てます。
でも、だとすれば、日本の現代医療のあり方は疑問です。
絶対安静を鉄則とする日本の医療は、この若返りホルモンであるマイオカインの存在と矛盾していますよね。
患者を一日中ベッドに繋いでいるなんて、言語道断だとは思いませんか。
むしろ、多少キツくても、リハビリのために運動をした方がいいんです。
日本には寝たきり老人がたくさんいますが、寝かせきりで体力、筋力が低下していったら、どんどん老化していくだけです。
この記事を読んだ人は、これを機に、暇なときに短時間でもいいので、筋力トレーニングをすることを心掛けてくれれば、体の老化を少しでも防ぐことができるのではないかと思います。
空いた時間(たったの5秒程度でもよし)に簡単にできる筋力トレーニングの方法を紹介しておきますので、もしよかったら実践してみてください。
5秒でできて効果があるアイソメトリクス(静的筋肉強化法)
空き時間5秒でできる簡単筋トレ法としては、やっぱり、アイソメトリクスがおすすめです。
アイソメトリクスは、運動生理学に基づいた筋力トレーニング方法で、『筋肉は最低5秒間、最大負荷の八割以上の圧力を加えれば、急速に増強される』という理論に沿っています。
なので、何十分も一時間も長い時間をかけてウォーキングやランニングをしたり、ジムで運動をしたりしなくても、筋力トレーニングってできるんですよね。
わざわざ、何十分も運動していたぼくの苦労は一体なんだったのか……。
アイソメトリクスについては、別の記事でも書こうと思いますが、簡単にできるアイソメトリクスのやり方をいくつか紹介しておきます。
アイソメトリクスの一例
1、勝者のガッツポーズ
:これは、ボクシングなどの格闘技で、勝者が観客に向けてとるガッツポーズです。
ポーズを決めて、胸筋、背筋、両腕、お尻を引き締めて、脚の筋肉もすべてに力を籠めます。勝者のガッツポーズで効果を出すには、全身がぶるぶる震えるくらいの力をこめる必要があります。
2、祈りのポーズ
両手を合唱し、両側から一気に思いきり圧力を加えます。これだけで、上腕筋と胸筋肉が増加します。
3、鈎のポーズ
左手と右手の指を胸の前で鈎にしひっかけて、両側から一気に思いきり引っ張ります。鈎のポーズでは、肩と背中の筋肉が増強されます。
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