【この記事を書いた人】
香月住仁(こうづき すみと)
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↑写真は、香月の息子です♪↑

新潟県生まれ栃木県暮らし。
30代後半。2児のパパ。某国立大学の大学院修士課程修了後、地方銀行に勤務。
その後、目まぐるしい成長を見せるネット事業に魅せられ、広告代理店へ転職。
銀行員時代に培った金融の知識を生かした金融情報の記事の作成はもちろん、自身の身体が弱いこともあり、健康に興味があることから食生活など健康系のコンテンツの作成が得意。
情報の専門性、正確性にこだわっており、現在は、食生活アドバイザー2級の取得を目指し、勉強中。
現在はフリーで、どこにも属していないからこそ言えることもあるので、一般の読者目線に立った有益な情報を発信していきたいと思っています。

必須脂肪酸のオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の違いと効果・働き

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オメガ脂肪酸

最近、いろいろと話題となっている必須脂肪酸、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸。
この二つの必須脂肪酸は、ともに多価不飽和脂肪酸ではありますが、それぞれ体内に入るとまったく異なる働きをします。異なるどころか、効果は正反対。でも、どちらも欠かせない油なんです。

今回は、そんな必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸について解説します。

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オメガ6脂肪酸の効果・作用

・オメガ6に分類されるアラキドン酸が細胞膜をつくる。
・血液凝固作用
・血栓促進作用
・炎症促進作用
・アレルギー促進作用

オメガ3脂肪酸の効果・作用

・オメガ3に分類されるEPAが細胞膜をつくる。
・血管拡張作用
・血栓抑制作用
・炎症抑制作用
・アレルギー抑制作用

正反対なら、どっちかは身体に悪いんじゃないの??
と思われる人もいますが、オメガ6脂肪酸もオメガ3脂肪酸も、どちらも必要です。

どちらか片方に片寄ると健康を損なってしまいます。

オメガ6脂肪酸で、細胞膜を強固にしなければ、細菌やウイルスなどの外敵に侵されやすくなりますし、血液を固める作用がなければ、怪我をしても出血が止まらず、死んでしまいますよね。
炎症やアレルギーも、外敵から身を守るためには必要です。

ただし、オメガ6脂肪酸の摂りすぎで、防衛作用が強すぎるようになると、細胞同士の情報伝達、栄養素のやり取りがスムーズにいかなくなります。
また、炎症が進みすぎて、細胞が傷ついたり、血管が詰まって血液の流れが滞ってしまいます。

だからこそ、それと正反対の働きをするオメガ3脂肪酸の効果で、細胞膜を柔軟にし、血栓をできにくくし、炎症やアレルギーを抑えることも重要です。

繰り返しになりますが、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、どちらか偏ることなくバランス良く摂取していくことが大切なので、油を摂るときはこのあたりを思い出しながら取り入れてください。

オメガ6脂肪酸の摂りすぎはアトピー・花粉症・喘息などアレルギー反応の原因

実は、オメガ6脂肪酸の摂りすぎは、アトピーや花粉症、喘息などのアレルギー反応の原因ともなります。

ちなみに、アトピーの症状は、強いかゆみをともない、皮膚がボロボロになります。
花粉症は、特定の花粉に反応し、大量の鼻水が出たり、激しく目がかゆくなったりします。

アトピーも花粉症も、それぞれ症状は異なりますが、いずれも、体内で激しいアレルギー反応が起こっています。

ここで、オメガ6脂肪酸の効果・働きを思い出してみてください。

【オメガ6脂肪酸の効果・働き】
・オメガ6に分類されるアラキドン酸が細胞膜をつくる。
・血液凝固作用
・血栓促進作用
・炎症促進作用
・アレルギー促進作用

オメガ6脂肪酸には、アレルギーを促進する作用があり、アレルギー症状が止まらない人は、オメガ6脂肪酸を摂りすぎていると考えられるのです。

現代人はオメガ6脂肪酸を摂りすぎている

全体的に、今の日本人は、オメガ6脂肪酸を摂りすぎています。それによって、無自覚のうちに、体内で激しいアレルギー反応を起こるような行動をしています。

オメガ6脂肪酸から作られるロイコトリエンがアレルギー反応を引き起こすことは、すでに医学界では常識です。
それは、ロイコトリエン拮抗薬が開発されていることからも明らかで、この薬は、気管支喘息患者などの治療に広く用いられています。

でも、ちょっと待ってください!
そもそも、オメガ6脂肪酸をたくさん含んだ油を控え、オメガ3脂肪酸がたくさん含まれている油を取り入れるようにすれば、それだけで、アトピーも花粉症も喘息も、大きく改善できるはずなんです。

ガンとオメガ6脂肪酸、オメガ3脂肪酸の関係

実は、ガンを誘発する油とガンを抑制する油があるのはご存じでしょうか。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸、どちらがガンを引き起こし、どちらがガンの進行を食い止めると思いますか。

単刀直入に言えば、積極的に取り入れたい油脂は、やはり、オメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は、ガン促進物質を抑制する働きがあるとされています。
特に、魚に含まれるEPAやDHAは、ガンを抑制する効果があるので、これらが多く含まれる青魚は、積極的に食べてほしい食材です。

逆に、オメガ6であるリノール酸は、ガンを促進する物質を合成する作用があるので、摂りすぎには気を付けましょう。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は1:1で摂る

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、どちらも必要な脂肪酸です。しかし、現代人は、オメガ6脂肪酸の方を取りすぎてしまっており、炎症が起こりやすい、アレルギー症状が起こりやすい体質となっています。

なので、意識的にオメガ3脂肪酸を摂るようにしなければ、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取割合は、1:1に近づきません。

では、どんな油がオメガ3脂肪酸がたくさん含まれているのでしょうか。

【オメガ3脂肪酸がたくさん含まれている油】
⬛えごま油
⬛アマニ油
⬛クルミ油
⬛シソ油
⬛ヘンプシードオイル(麻実油)
⬛インカインチ(グリーンナッツ)
⬛EPA、DHAなど魚の油

だからといってオメガ6脂肪酸は必ずしも有害だはない

先程までの話を聞いていると、オメガ6脂肪酸は完全に悪者扱いされてしまっていますが、実際のところ、必ずしも体に悪いわけではありません。

オメガ6脂肪酸をたくさん含む油だとしても、本来の製造法で作られた油なら、健康効果は十分期待できるからです。

たとえば、大豆油は、オメガ6脂肪酸が豊富に含まれています。しかし、だからといって、即、摂取してはいけない油と判断するのは間違っています。

大豆油でも、厳選した材料を低温圧搾方法で丁寧かつ、丹念に絞った油であれば、ビタミンEのような脂溶性ビタミンがたくさん入っています。

きちんとした方法で絞られた油は、食べると毒があるような無理な作り方をしていないので、大豆本来の栄養素もそのまま残っています。

なので、オメガ6脂肪酸がたくさん入っているからといって、飲んではいけないと決めつけるのは浅はか以外の何でもありません。

油の選び方は、複合的な視点をもって選ぶことが大切です。

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